ガーデニング初心者に贈るガイド

「セラピーを受けるより、ガーデニングに熱中した方がお金もかからないし、楽しいよ」という人もくらい、ガーデニングはセルフケアにぴったり。自分を見つめ、心を満たすような作業ばかりで、いいポイントが満載なのです。園芸作業には、セラピーを受けているときのような、癒しにつながる作業がたくさんあります。自分が育てた植木や花に愛を注ぎ、刈り取る行為は自分とつながりを感じるはず。新鮮な空気を楽しめるだけでなく、自分がお世話した植物が成長する過程を見守ることができるだけでなく、手をかけた結果も実感することもできます。

ガーデニングの人気は近年高まっています。それは、健康にもよく、また精神的な癒しにもつながるトレンドだからです。こうした点が、このガイドを作成したアイディアの原点でもあります。例えば料理好きの方は、自分で新鮮なハーブを育てたいと思うかもしれません。小さなお家のバルコニーでも、ハーブを育てることができます。庭や小さい屋外スペースがあるお家なら、華やかで装飾的な植物や美しい芝を育てるのがおすすめです。

サステナブルなライフスタイルに関心のある人の多くは、野菜を育てることから始めます。このガーデニングガイドが対象としているのは、趣味としてのガーデニングを楽しみたいと考えている人から、将来は農場を始めたいと考えている人までと幅広く、ガーデニング初心者にぜひ知って欲しいこと、全てを詰め込みました。ガーデニングのコツだけでなく、ガーデニングの始め方やスタートするタイミングなど、ビギナーに必要な情報を得ることができます。

 

ホームガーデニングに最適な場所を決めるには?

このガーデニングガイドでは、ガーデニングに使える可能性のある場所を数多くご紹介しています。「庭仕事は時間を浪費するし、しかも取り組むには難しい」という風説を打破したい、広さはどうであれ、ガーデニングに使えそうなスペースが少しでもあれば、ぜひ挑戦していただきたいと思っています。

  1. インドアガーデニング(屋内)

小ぶりの植物であっても、家の中に置くことで空間を活き活きとさせることができます。例えば都会で楽しむガーデニングでは、小さなスペースで植物を育て、世話することになります。ごみごみした都会の空間では、ガーデニング用に確保できる空間は非常に限られてしまうためです。都会にお住まいで、ガーデニングを始めたい方は、まずどの場所や空間がガーデニングに使えるか、考えましょう。それが初めの一歩となります。育てたい植物を購入し、定期的に水やりをする、必要であれば植え替えもします。必要なことはそれだけです。もしバルコニーがあれば、ハーブをいくつか育てるのもいいかもしれません。このガイドを読んで、植物を育て、世話をし、そして収穫する方法を知り、そして実際に自分の手を汚しながらガーデニングのコツを学んでいきましょう。

  1. アウトドアガーデニング(屋外)

広い屋外スペースがある方はホームガーデニングのレベルより、さらに高いレベルを求めることができます。観賞用の植物から野菜の栽培まで、好きな植物を自由に育てて楽しんでください。裏庭をガーデニングスペースとして使うには、ほんの少し努力と、いくつか専用の園芸用具が必要になります。また春を迎えるためのガーデニングなど季節に合わせた特別な作業も必要になってきます。ガーデニングにどのくらい力を注ぎたいか、決めるのはあなたです。このガーデニングガイドには、実践に役立つヒントもご紹介しています。

 

ガーデニングに必須の道具と設備とは?

ガーデニングをこれから始めるビギナーの人に必要な全てが詰まったスターターキットが、このガーデニングガイド。水やり、剪定、お手入れといったシンプルな工程には、基本的な園芸道具で十分。膝をついたり、腰をかがめて行う手作業には、膝や手を守り、作業が快適に行える園芸用手袋やニールパッドがおすすめです。手袋は植物のとげやアレルギー反応を始め、園芸作業中に起きる可能性のある不快な影響を防ぐことができます。ニールパッドは正しい姿勢を保ちつつ、膝を支えるのに最適。服を汚すことなく、長時間同じ姿勢で作業しなくてもいいため、筋肉疲労を軽減できます。

剪定には、専用のはさみを使用します。剪定ばさみもいいでしょう。水やりには、じょうろか、もっといいのは園芸用ホースか、スプリンクラーがおすすめです。掘り返したり、土のお手入れをしたりする場合は、ショベルやスコップを使いましょう。くまで(熊手)や 手押し車も必要になるかもしれません。作業に合わせて、その他のガーデニング用品を組み合わせてみるといいでしょう。その他のアイテムは、芝とガーデニングのカテゴリーでご紹介しています。

ゆくゆくはこの趣味をビジネスにまで発展させたいと考えている方は、ぜひプロ仕様の園芸用具を準備しましょう。芝生の植え付けから、商業用としての収穫まで、事業者向けのガーデニングについては、別のガイドで詳しくご紹介します。

自分の好きな植物を種から育てる方法

ガーデニングのプランが決まったら、庭を整え、土を準備し、何をいつ植えるかを知る必要があります。装飾要素のある植物は、種類にもよりますが、その他の庭草や野菜、木とは異なるタイミングで植えなければなりません。例えば早春の時期は、ほとんどの収穫物の種まきは屋内で行う必要があります。種だけでなく、植物とハーブの育成キットや、育苗トレイ、もしスペースがあれば温室の準備もしましょう。植木鉢やガーデンベッドは屋内外の両方で使用できます。野菜は屋内で種から育て、植え替えられる程度に育ったら、屋外で植え替えるのが理想的。

素敵な芝生が欲しいという方はいませんか?ここでは、芝生の種をいつ、どのように植えればよいかをお教えします。まず、自分の庭に適した芝生の種を選ぶことから始めましょう。スポーツやプレイグラウンドとして、装飾用として育てたいのか、また土壌の種類は何かといった要因によって、種子の種類が決まります。春の早い時期は庭草の種を植えるのに最適な時期で、10月初旬までは種まきができます。庭木の種類によって、植え付けや生育の条件や方法は異なります。
それぞれの特徴を見極め、合わせて生育を行うことで、結果は大きく変わってきます。リサーチとプランニングは、ガーデニングのプロには必須なのです。

園芸作業のときは何を着たらいい?

ガーデニングに必要なポイントを詰め込んだこのガイドには、園芸に必要な園芸関連用品もご紹介しています。こうしたものの力を借りることで、楽に、簡単に終えられる作業もあるためです。園芸用作業服は、様々な作業から身を守る機能を備えているのですが、作業自体を存分に楽しめるサポートもしてくれるのが嬉しいポイント。園芸用手袋をつけて作業することで、栄養剤などの薬品からの受ける影響や、枝や棘が刺さるといった園芸作業にはつきものの怪我から、手を守ることができます。

ガーデニングハットは日差し除けになります。また普段着を汚したくない場合には、ガーデニング用オーバーオールを着ましょう。ガーデニング用長靴は、普段靴にダメージを与えることなく、水濡れや土作業による汚れから足を守ることができます。

ガーデニングで一番わくわくするのは、自分が手塩にかけて育てた植物や花たちが、最終的に花を開かせ、実をつけるのを見るとき!ガーデンベッドから徐々に栽培を始めて、最後には温室いっぱいに新鮮な野菜を育てることもできます。これが自分だけの畑を持つこと、ひいては農場経営につながる第一歩になるかも。ガーデニングは楽しいだけでなく、そこから得られるものがたくさんあるのがポイントです。同時に身を守る作業用服や、作業用の道具など安全性を高めるものも必要になります。自分のニーズをしっかり見極めて、正しい道具を使って作業しましょう。